初心者が知っておきたいMac修理の基礎知識
Macとは、アップル社が開発・販売しているパソコンのモデルで、ここ最近日本でもオフィスや喫茶店で多く見かける世界を代表するパソコンメーカーです。シンプルなデザインと使いやすさ、バッテリーの持ちの良さで人気があるMacですが、そんなMacが故障してしまった時はどこに修理依頼をすればいいでしょうか。また、Macを使っているときに万が一不具合が起こった場合、例えば、電源スイッチを押して通常に起動しないなどの症状が起きた場合は、最低限の基礎知識を持っておくと役に立ちます。しかし、頻繁に不具合などが起こらないと、なかなかそういった修理屋さんを利用する機会は少ないでしょう。また、これまで修理屋さんを利用した経験がある人も多くはないでしょう。このWebサイトでは初心者が知っておきたいMac修理の基礎知識をご紹介していきます。
Mac修理が必要かどうかの見分け方
Mac本体の電源スイッチが入るかどうかを確認する
一部の Mac ノートブックは、コンピュータを電源に接続したり蓋を開けたりしただけで自動的に起動する場合もあります。ほかの Mac コンピュータでは通常、電源ボタンを押して起動します。実際に電源を入れてみて、画面に背景色はグレーの中にAppleのロゴマークである白のリンゴが表示されるはずなので、しっかり表示されるかどうかを確認してみてください。
外部のデバイスがMacに接続できているかどうかを確認する
外付けのキーボードとトラックパッド/マウスをお使いの場合は、それらの電源を入れてみるか、Macにつないでみてください。外付けのディスプレイをお使いの場合は、そちらも接続して電源を入れておきますが、その他の周辺機器はまだ接続しないでください。当然ながら、Mac の電源もつけたままつなぎます。
インターネット接続できるかどうかを確認する
Wi-Fi ネットワークか有線LANケーブルで接続、その他の方法でインターネットに接続できる環境で、接続設定をしてみてください。Macが正常かどうかを確認する場合はネット接続を利用することで、所定の設定手順を終わらせることができます。
接続先のインターネットワークがパスワードで保護されている場合は、あらかじめパスワードを手元の見やすいところに置いておいたほうがよいでしょう。そのネットワークに接続したときにパスワードの入力が求められるので、用意したパスワード通りに入力すればインターネット接続ができます。
設定アシスタントを設定できるかどうかを確認する
次々とウインドウが表示されるので、そこにApple ID などの詳しい設定情報の入力をしていきます。iTunes を使ったことがある場合や、iPhone または iPad をお持ちの場合は、すでに Apple ID を使うことができます。Mac でも同じ Apple ID を使うといいでしょう。
設定アシスタントで、FileVault、iCloud キーチェーン、および「Mac を探す」をオンにすることをおすすめします。別のコンピュータまたは Time Machine バックアップから情報を転送することも、移行アシスタントを使って後で転送することもできます。
コンピュータアカウントの名前とパスワードを作成する画面が表示されます。この情報は、Mac にログインする際、特定の設定を変更する際、ソフトウェアをインストールする際に必要になります。
ソフトウェアアップデートがされているかどうかを確認する
設定アシスタントで Macを一通り設定し終わると、Mac 画面にデスクトップの表示、Finder のメニューバー、 画面下部にアプリケーションのアイコン(Dockと呼びます) が表示されます。
Dock の一覧の中にある App Store アイコンをクリックすると、ソフトウェアアップデートがないかどうかを確認することができます。もしアップデートが必要であればインストールしてみてください。ソフトウェアが最新版になったあとに、プリンタやその他の周辺機器を接続して、Macとしっかり連携して動いているかどうか。実際に動作してみて問題ないかどうかを確認することができます。
Macを修理に出したい場合はどういったものが必要なのでしょうか?
アップルコンピュータ株式会社の製品(CPU 等)には「製品 1 年限定保証」、Mac bookやiPod、またはアップル製品の周辺機器等には「Apple限定製品1年保証」と言って、アップル定める保証規定内であれば保証対応ができる証明書がついています。まずは、購入したときの商品の箱の中などにそれが入っているかどうかを確認してみてください。
また、保証期間内であれば無償で修理サービスを受けられる場合があります。そのためには以下のことを確認しておくとよいでしょう。
製品保証の保証期間は?
Mac には、通常であれば1年間の製品保証がついています。
購入したMacが保証している期間内であるかどうかを確認(または証明)するには?
製品に付属の保証書を確認してみてください。保証期間の間に万が一保証書がなくなった場合は、Macを購入した販売店が発行している領収書、もしくは購入証明書などで確認することができます。
また、保証規定内による無償修理には、保証書などの購入日をわかる書類が必要です。保証書や領収書などの購入を証明する書類は、大切に保管・保存をしておき、万が一に備えて使えるようにしておくといいでしょう。
保証期間内に受けられるサービスは?
実際に商品を購入した日から1年の間、保証規定に沿ったサービスを無償で受けることができます。ただし、保証規定は、製品に同梱されている保証条件と、加えて以下の条件によって保証が受けられるかが変わっていきます。なお、Apple側が以下の状態で故障・破損されたと判断された場合は、保証の対象外になりますので注意が必要です。
- 本保証書の提示がない場合
- 本保証書の所定の項目の未記入、あるいはお客様欄以外の字句を書き換えられた場合。製品情報が記載されているシールが改ざんされた場合。剥がされた場合
- 本保証書に購入した販売店の印鑑がない場合(ただし、オンラインのApple Storeは除く)
- アップルの専門技術者やお客様への出張費用、機器の症状の確認費用、オーバーホール費用等
- 外装部品、シャーシ、ネジなどの通常の用途で使われていれば破損・修理は発生しないと考えられる部分の不具合
- お客様のデータ、アプリケーションソフトウェア、Mac OSなどのハードウェア以外のもの
- 本製品の説明書に記載された使用方法や注意事項に反するお取り扱いをしたことによって故障・破損が生じた場合
- Macを買った後の運搬や強い衝撃、落下、振動など、本来とは異なる取り扱いをしたため(過失の場合を含む)に故障・損傷が生じた場合
- 一般的な天変地変(火災、地震、風水害、落雷、その他の天災地変)、公害、煙害、ガス害、異常電圧や指定外の電源使用等などにより故障・損傷が生じた場合
- 接続している他の外部機器、あるいはその他外部要因により故障・損傷が生じた場合
- アップルから書面により許諾されていない私的な改造、調整、アップル製品以外の部品交換などをされたことにより故障・損傷が生じた場合
- 消耗する部品の交換
オンラインの Apple Store でお買い上げの場合は、Apple Store の出荷確認メールのご提示が必要です。出荷確認メールをプリントし、保管してください。また、製品の故意による故障、損傷、またはその使用中に生じた直接または間接の損傷については、保証対応外になるので注意してください。
Macはどこに修理をだせばよいのか?
Macが故障してしまった時にまず考えるのが、Macを製造しているアップル社に修理依頼する方法が一番確実かと思います。以下でAppleが提供している修理サービスを紹介していきます。
アップルストアで修理を依頼する方法は3つあります。
1つ目はApple公式正規店へ持ち込む方法(持ち込み修理)、2つ目はアップルストアのGeniusカウンターで見てもらう方法、3つ目はAppleリペアセンターへ郵送する方法(配送修理)です。
以下で詳しく解説していきます。
家電量販店のAppleショップなどのApple正規プロバイダへ持ち込む方法(持ち込み修理)
お近くのアップル正規サービスプロバイダへお持ち込みいただく修理サービスです。持ち込み修理は、大手家電量販店の中にあるAppleショップで修理を依頼する方法です。こちらはアップル社のトレーニングを受けた技術者が修理をしてくれるので、修理のクオリティや安心度はアップルストアとなんら大差はありません。
上記で紹介したアップルストアは状況によっては予約者で埋まっていき、すぐに修理を頼めない場合もあるようです。その時はこの持ち込み修理する方法を利用すると良いでしょう。Appleショップが入っている店舗は限られているので、公式のApple storeのサイトからあらかじめ近くの店舗にAppleショップが展開されているかどうかを事前に確かめてからのほうがいいでしょう。
アップルストアのGeniusに見てもらう方法
日本のアップルストアは全部で7店あります。東京に3店舗、名古屋・福岡・仙台・大阪にそれぞれ1店舗ずつ展開しています。事前予約、場合によっては当日店舗に訪問するなどアップルストアに行けば、GeniusにMacの状態を見てもらうことができます。
修理の流れは、まずアップルストアにあるGenius barの予約をとり、Geniusと相談した上で修理が必要な場合はAppleの修理手続きをしてもらう、となります。アップルストアがお住まいの地域に近くにあるのであれば、まずアップルストアに足を運んでみるといいでしょう。ただし、店舗が混雑している場合もあるので、必ず事前に予約をとっておきましょう。
ピックアップ&デリバリー修理方法(配送修理)
こちらの方法は近くにアップルストアがない方にとっておすすめの修理方法です。
配送業者が故障したMacを引き取りに訪問し、修理後に製品を再びお客様のもとへお届けするサービスです。配送修理は、Apple製品であればほぼ確実に依頼をすることが可能です。配送修理はオンラインか電話から申し込みをすると配送業者が自宅まで集荷をしてくれるうえに、Appleのリペアセンターまで配送してくれます。
また、配送修理はAppleの修理と連動しているため、修理料金はアップルストアで修理依頼をした時と基本的には同様になります。しかし、故障状態や部位によって値段が異なるケースもあるので注意してください。
次は、Apple store以外の修理方法として、修理ショップで修理をする方法を紹介していきます。
修理ショップで修理をする
街の修理屋さんの中にも、「正規修理業者」と「非正規修理業者」があります。非正規修理業者というのは、アップル社から認定を受けていないお店を指しますが、お店によっては公式で認められているところもあります。反対に、非正規修理業者はアップル社から公式に認められていない業者を言います。
修理ショップはお店によって特徴や料金体系が異なるので、ショップ選びが慎重に決めたほうがよいでしょう。また、お住いの近くに修理ショップの店舗がない方のためにも郵送修理サービスを設けているところがあります。それを使ってみるの一つの手です。
Macに入っているデータは?
修理作業の過程でデータの一部または全部が消去されることがあります。ハードディスクに症状が出ていない場合も、他の部分の動作確認や検証ためにハードディスクの初期化やデータの削除をすることがあるので、注意が必要です
普段から心がけて行ったほうが良いこととしては、定期的にデータをバックアップをとるようにしたほうがよいでしょう。
.Mac メンバーを登録している方は、 Backupサービス を利用することができます。Backup を利用すれば、必要なバックアップデータを CDなどのメディア に保存することが可能です。なお、アップルおよびアップル正規サービスプロバイダは、修理の際に Macに保存されているプログラム、データ、その他の情報が破損または消失してもなんら責任は負うことはないので、この点についてもよく注意して利用するにしましょう。
修理サービスの状況を確認したいときは?
じつは、Appleで修理する場合は。Macの修理の進捗状況を確認することができるようになっています。アップルの「修理状況の確認」のサイトにアクセスすることで、ユーザーからも確認ができるようになっています。
また、修理依頼された修理サービスの窓口に直接お問い合わせすることで、状況を確認できることもできるようです。
Macの保証期間の延長は?
じつは、Macに関するハードウェアの修理サービスと電話サポートの期間を延長することができます。「AppleCare Protection Plan for Mac」というサービスで申し込みをすると、上記のサービスと受けられる期間をMac購入後の3年間に延長することができます。
「AppleCare Protection Plan for Mac」は、Mac の1年間の製品保証期間内に限り購入することができます。購入方法はサイトから延長申込をすることができます。
保証期間後の修理サービスは?
保証期間を過ぎたMacの修理サービスを申込することができます。窓口に問い合わせる際に修理お申し込みの際に保証期間が過ぎていることを伝えてください。トラブルシューティングをもとに、修理費用をお見積もりします。
Macのアクセサリの交換は?
アクセサリによっては在宅自己交換修理をすることができます。詳しくはアップルのコールセンター に問い合わせいただくスムーズに作業ができるかと思います。
保証対象外は?
アップル製品1年限定保証では、事故、アップル正規サービスプロバイダ以外による変更や改造などによって生じた障害については保証対象外としています。詳しくは商品と一緒に入っていた製品保証を確認するとより詳細に書かれています。損害が保証の対象外でも、お近くの Apple Store またはアップル正規サービスプロバイダによる修理を受けることができますが、その場合の修理費用はユーザーがすべての額を負担することになります。
また、保証対象外の修理を行う場合は、事前にユーザーへ修理費用の見積り額および修理規約に対する承諾をしていただくのが通常のようです。
修理サービスの保証は?
アップル限定製品1年保証の期間内に行われる修理サービスの場合は、製品保証の残存期間または交換/修理日より 90 日間のいずれか長い期間、修理サービスを保証しています。アップル限定製品 1 年保証の対象外として行われた修理サービスの場合については、修理サービスを行った日から 90 日間に限り修理サービスを保証しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?初心者が知っておきたいMac修理の基礎知識のあれこれをご紹介してきました。これで突然の事態に慣れていない方でもMac修理を検討する際の最低限の知識がついたかと思います。別ページで参考になる記事をピックアップしておりますので、あわせて参考にしてみてください。
Macを修理する前に知っておきたい最低限度の知識、方法、必要な手続きもこれでおわかりいただけたと思います。生涯のパートナーとしていつでもMacは手放せないあなたにとって快適に使うためには、このような知識を前もって頭を入れておくだけで、なにかあったときに落ち着いてかつ効率的に対応することができるでしょう。